【クイズ】同じ従業員数の会社、どちらに入社すべき?

昨日、Twitterでこんな問題を出してみました。
結構反響があったのと、解説をちゃんと書きたかったので記事にしてみます。

問題

従業員100人の会社が2つありました。

売上はA社の方が多く300億円、B社は100億円で、
営業利益はA社20億円、B社10億円です。

ただし商品の粗利率はA社が10%、B社は50%です。

さて、あなたはどちらの会社に入社したいですか?

解説

A社について

A社は、粗利率が10%なので
売上300億円に対して粗利益は30億円です。

そして営業利益が20億円なので、
30億円-20億円=10億円が従業員の人件費などを含む
各種の販売管理費に充てられます。

販管費が1人あたり1000万円という計算です。

仮に人件費以外の販売管理費が6億円かかっていたとすると、
人件費は4億円→100人で割ると平均年収は400万。

販売管理費が4億円かかっていたとすると、
人件費は6億円→100人で割ると平均年収は600万。

という計算になります。

B社について

対するB社は、粗利率が50%なので
売上100億円に対して粗利益は50億円です。

営業利益が10億円なので、
50億円-10億円=40億円が
従業員の人件費などを含む
各種の販売管理費に充てられます。

1人あたり4000万円という計算です。

人件費以外の販管費に20億円かかっていたとしたら
平均年収2000万円、
30億円かかっていたとしても、平均年収1000万円は確保できそうです。

(ちょっとバブリーな設定にしすぎた気もします。
 Twitterで某R社みたいと言われましたが…(笑))

B社の販管費がかなり高いですが、広告費やオフィス賃料などの費用が
多くかかっていることが考えられそうです。

ポイント解説

販管費の計算はかなり手抜きですが、
少なくともA社には販管費として自由に使えるお金がほとんど無い
…という事がご理解いただけるかと思います。

ポイントとしては、
まず第一にA社は、粗利益の総額でB社に劣っています。

売上・営業利益ともにA社が高いにもかかわらず…というのがキモ。

別に粗利率の低い会社はダメだと言うわけではないのですが、
粗利率が低ければ、その分、粗利率の高い会社の何倍もの売上が出ていないと、
同等の粗利益をたたき出せないという、単純な話です。

この場合、粗利率が5倍違うのだからA社はB社の5倍程度売り上げていてようやく同等なのです。

もう1つのポイントは、粗利に対する営業利益の額。

投資家からすると、営業利益が高いに越したことはないのですが
今回の場合、A社は粗利益がB社よりも低いくせに、営業利益がB社よりも高くなっています。

これは、考え方によっては、A社が従業員に対する還元よりも
投資家に対する還元を手厚くしていると判断することもできます。

別にそれが悪いとは言いませんが、働く人間にとっては、
従業員還元率の高そうなB社の方が就職先として良さげですよね、という問題でした。

もちろん、就職先を決めるにあたってこうした数字だけでは測れない部分はたくさんあると思います。
社風が合うかどうかもあるし、利益云々だけで決められるほどドライなものではありません。

ただ、一方で数字が大事だと思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。

しかし、この問題で「売上の総額」「営業利益」の金額に騙されて
A社を選んでしまった人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

数字で会社を見るときには、この記事で解説したあたりも是非気をつけて見るようにしてください。

企業の売上・従業員数、事業別の売上比率などを知りたい場合は、
こちらの機能を使うのがオススメです。

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